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2025年09月16日New
内閣府の研究開発プログラムの研究開発機関に選定
~再生材の自動車部品性能・品質評価でサーキュラーエコノミーシステム構築に貢献~

ダイキョーニシカワ株式会社(以下、当社)は、内閣府が主導する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP※)」(以下、SIP)の第3 期課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」(プログラムディレクター:東京大学特別教授 伊藤 耕三)の研究開発機関に選定されました。本課題は、環境省所管の独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)が研究推進法人を務め、当社はSIP の参画機関の1 つとして、「再生材の自動車部品性能及び品質評価」に取り組みます。廃プラスチックの自動車部品への適応性可否を検証・判定し、そのデータの蓄積を目指すもので、本研究を通じて、自動車業界のサーキュラーエコノミーシステム構築に貢献します。
※内閣府が司令塔となり、府省横断的なマネジメントにより、基礎研究から実用化・事業化までを一体で推進する国家プロジェクト。
 

●背景
近年、リニアエコノミー(直線型経済)と呼ばれる資源の採掘、製品の大量生産と大量廃棄から、資源の投入・消費量を抑えつつ、廃棄物の最小化に取り組むサーキュラーエコノミー(循環型経済)への転換に向けた動きが進んでいます。自動車業界においても、欧州連合(EU)が定める自動車設計・廃車管理における指令「ELV(End-of-Life Vehicles)規則案」で、新車への再生プラスチックの最低含有率などが見直されており、今後は世界的に自動車への再生材の使用義務化が進む見込みです。こうした中、SIP の「サーキュラーエコノミーシステムの構築」では、自動車部品向けに、高品質なプラスチック再生材を安定供給するリサイクルシステムの確立を研究テーマの1 つに掲げており、その実現に向けて、自動車部品メーカーと再生材原料の供給業者が連携し、再生材による自動車部品の試作・検証に取り組んでいます。
 

●当社の取り組み
当社は、リサイクル材を使った製品化が難しいとされるエンジン部品のオイルストレーナーと、高い塗装外観が要求されるサイドガーニッシュを検証部品に選びました。材料メーカーから提供された廃プラスチックを使用して試作し、その性能と品質の評価を行います。再生材の自動車部品への適応性を判定し、得た情報をデータベース化して蓄積するとともに、リサイクルが難しい再生材の部品への適応に向けた課題の解決にも取り組みます。研究期間は2028 年3 月末までで、研究を通じて再生材の状態から、その材料の性質を予測する技術の獲得も目指しています。




 

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