トップメッセージ


株主・投資家の皆さまには平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

当社は事業を通じて人や社会、地球に貢献することで、世の中から常に必要とされる存在になるために、2040年度の目指す姿として「Vision 2040」を掲げています。その長期ビジョンの実現に向けて2024年度から2027年度までの4年間を基盤構築の期間と位置付けた中期経営計画を策定いたしました。

技術革新に加え、カーボンニュートラルへの取組みやDXを活用した業務革新、資本コストと株価を意識した経営の実現に向けた取組みなど、より柔軟でスピード感のある経営が求められる中、中期経営計画の達成に向けて4つの戦略(顧客・商品・ものづくり・経営基盤)を推進しております。

「顧客戦略」では、売上拡大に向けて、マーケティング強化による新規顧客開拓や新事業創出に取組んでおり、前期は世界初の技術を織り込んだ透過加飾部品やEV向けの高電圧バスバーなどを新たに受注いたしました。

「商品戦略」では、樹脂の循環サイクルを実現するためのロードマップ立案を完了し、技術革新により電動車向けの商品化を実現するなど、「樹脂による新たな価値の創造」を着実に進めております。

「ものづくり戦略」では、品質と収益力の向上を目指したスマートファクトリーの実現に向け、自働化や無停止生産、不良ゼロ化を推進しており、バリューチェーン全体で高効率なものづくりを目指しています。

「経営基盤戦略」では、多様な人材が持てる力を最大限に発揮できるような人的資本経営やDXによる業務効率化に取組んでおります。また当社は資本効率を意識するとともに、財務体質の健全性を維持した上で、安定的・継続的な配当を行うことを株主還元の基本方針としています。これにより2025年5月には、配当の下限目安としてのDOEを3.0%に引き上げるとともに、自己株式取得を公表いたしました。

今後も安定収益の確保に加え経営基盤を固めることで、成長投資と株主・社員への還元をバランス良く実行するキャッシュアロケーションのもと、商品主導の成長と資本収益性の改善により経営の効率化を進め、中期経営目標である売上高1,800億円、営業利益率7%、ROE9%の達成を目指してまいります。

株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも倍旧のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

※2025年4月時点 当社調べ

2025年6月18日